今回はシェアハウスを運営する土地活用についてお伝えします。
まずシェアハウスの概要をご紹介した後、メリットとデメリット、運営方式の違いをお伝えします。運営方式は、「自主管理方式」、「管理委託方式」、「サブリース方式」があります。
ご自身の活用方法としてシェアハウスが適切かどうか、シェアハウスを運営する際にはどの運営方式がいいか考えるきっかけになれば幸いです。
シェアハウスとは、複数の居住者が共同で借りることができる賃貸住宅のことです。数年前に「テラスハウス」というドキュメンタリーが流行しましたが、あのイメージです。
次にシェアハウスのメリットとデメリットをみていきましょう。
シェアハウスには「自主管理方式」、「管理委託方式」、「サブリース方式」という運営方式があります。
それぞれの運営方式についてご紹介します。
自主管理型のシェアハウスは、土地所有者や経営者が自ら管理・運営を行う形態です。土地所有者は施設の全ての運営に関わることで、マーケティング戦略、料金設定などを自由に運営することが可能であり、中間業者の手数料や委託料を支払う必要がないため収益を最大化することが可能です。
一方、運営や管理には多くの時間と労力が必要であり、また、シェアハウスは募集が比較的むずかしいとされています。これは一般的なアパートマンションでは「SUUMO」や「アットホーム」などの媒体がありますが、シェアハウスについては有名な媒体が存在しないことに起因します。
管理委託型のシェアハウスは、運営会社に管理・運営を委託する形態です。入居者の募集や入退去の手続き、共用部の管理などを行います。運営会社によっては、独自の入居者募集媒体を運営しているケースもあります。
一方、管理会社に手数料や委託料を支払う必要があり、また、運営会社の管理・運営が適切かによってシェアハウス入居者の入居率に大きく影響します。
サブリース方式とは、運営会社が土地所有者から建物の賃貸部分を借り上げ、毎月一定の賃料を土地所有者に支払う形態です。運営会社は、入居者から賃料を受け取り、土地所有者へ支払う賃料との差額が利益になります。
シェアハウスの運営・管理を任せると同時に毎月定額の賃料収入が得られるため空室リスクがなくなります。
一方、シェアハウス運営会社が運営する立地基準がシビアになるため、入念なマーケット調査など運営会社との事前の摺り合わせが肝要です。
シェアハウスは、一般的なアパートやマンションとは差別化された活用方法です。一方で、入居者募集や運営の難易度は高い傾向にあるので、事前に運営会社とのしっかりと打合せることが重要です。
土地活用について、適切な選択の一助となれば幸いです。